Nikomat FTn

udf2004-09-18

近頃はデジタルカメラ全盛であるが、やはり一眼レフカメラは捨てがたいものがある。写真のニコマートは最初の給料をほぼ全額つぎ込んで購入したもので、それ以来主に建築を撮るために使っている。(ニコマートFTnの解説、http://www.nikon.co.jp/main/jpn/society/itoko/itoko06j.htm 閉鎖されたみたいだ2005.04.25)
室内を撮るためには画角が約90度の20mmレンズを着けるが、やや画像が歪む。と言って28mmのPCレンズを買うほど経済的余裕は無いので、多少の歪みは気にしない。
ニッコールレンズの説明より引用(大型カメラは蛇腹がその機能を持っているようだ)。
本体価格は¥136000・・・高価!

PCレンズ:Perspective Controlの略。フィルム面と平行にレンズを移動させることでパースペクティブの補正ができる。通常、高い建物を下から仰いで撮影すると上つぼまりに写るが、この「あおり」機能を使うことで傾きの補正ができ、建築写真などの撮影には特に有効。

以前は勤務先のニコンF2を借りて、1台に20mm、もう一台に35mmのPCを着けて建築を見に行っていた。
現在はニコマート1台に28〜85のズームレンズを着けている。このレンズは室内もDETAILもそこそこ対応してくれる。どうしても無理がある場合は、20mmに着けかえるが、おおむね28〜85のズームで問題は無い。デジタルカメラも勿論併用する。デジタルカメラの性能にもよるが、やはりマニュアルの一眼レフは綺麗な写真が撮れる。
ファインダースクリーンはマイクロマット方式なので、実際のところピントが合っているのか分かりにくい時があるが、長年の勘でそこそこシャープな写真が撮れる。それに結構丈夫である。プリズムをカバーしているダイキャスト部分は削れているし、ボディイーのそこはデコボコになっているが、全く本体に問題は無い。(フルオートの小型デジタルカメラは脆弱。先日フローリングの上に落としたら、ビスが数本飛んで動かなくなり、修理にウン万円かかった)。
残念なことに修理が効かなくなっている。部品が無いのは分かるが、この手のカメラは修理が「永久に」可能、といった感じにして欲しいもの。ミラーの周囲のスポンジは溶けて無くなってしまい、一部に光が漏れる。これは学校に来ているカメラマンが、ヨドバシカメラで修理用のスポンジを売っていると言っていたので、直せる可能性はある。
シャッタースピードを1/4以下にすると露出計が動かない、フィルムの巻取りが時々空回りする・・・。まあいろいろ有るが、まだ使えそうなので大事に使っている。