無印良品の広告:大徳寺玉林院霞床の席
昨日に続いて、「無印良品」の茶室を使った広告の話。今日は「霞床の席」について。予定では「直入軒」を書こうと思っていたが、n-projectの現場に行くために、東横線の横浜駅で降りて1階に上がる途中に、「無印」の広告が二つ並んでいて、その一つが「霞床の席」だったので急遽そちらにすることにした。
2つ見たところでは「無印」の茶室の広告は内部と外部で一対になっている。それに必ず内部には「無印」の白磁の茶碗が置かれている。
広告の内部の写真は、貴人口から「霞床」を流して写している。白磁の茶碗が違い棚に乗っているため、肝心の富士山の掛け軸はかかっていない。「無印」の広告写真だから仕方が無いが。
外部の写真は、牌堂側から貴人口を見る角度で撮られている。土庇と言ってよいのだろうか、庇(軒)を受ける柱が敷き瓦の縁石から出ている「景色」が、柱の曲がり具合も含めて、なかなか良い雰囲気をかもし出している。
トップの写真は、岡田孝男氏による「茶室平面集」のもの。
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「無印」の写真は丁度トップの写真の右側に見える貴人口から撮っているようだ。外部の写真はこの貴人口を正面から見るような角度。
ここで「茶室平面集」から、「霞床の席」の解説を引用しておく。
・・・南明庵中央の牌堂は山中氏の祖先山中鹿之介(尼子十勇士の一人)を祀り、これを中にして蓑庵と霞床の席が両側にあり北側の廊下で連絡している*1。
霞床の席は牌堂の東側にある4帖半本勝手の席で床の間に華奢な違棚があり、この棚と後ろ側の壁の間が少し空いていて、そこへ富士山の絵を掛けると、あたかも富士山に霞がかかるように見えるので霞床の席の名がある。・・・南側の障子の外の庇内土間には楽焼の敷瓦を敷いてある*2。
他の茶室の広告が楽しみだが、一体どこにあるのか?
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