無印良品の広告:武者小路千家「官休庵」

udf2005-01-21

今日、MUJIcardの利用明細書が来たが、その中に「茶室と無印良品」の案内が同封されていたが、写真は同仁斎と霞床席で新たなものはなかった。
今日は、武者小路千家の「官休庵」について簡単に確認しておこうと思う。
そもそも、武者小路千家は、「三千家」の一つで、利休の孫の一人「一翁宗守」を祖とする。武者小路に官休庵を構えたので、「武者小路千家」となったらしい。http://www.sengoku-expo.net/text/tea/J/C04.html
残るふたつは良く知られた、裏千家表千家裏千家の今の繁栄があるのは、戦前の女子教育の一環としてあった茶道の授業に採用されたからだ、という話を聞いたことがあるが事実は・・・?
官休庵は火災で何度も焼失したようだが、その都度忠実に再建されたようだ。宗旦筆の「官休庵」の額が揚げてあるということなので、額はかさいから免れたようだ。
岡田孝男氏の「茶室平面図集」から官休庵の解説の一部を引用しておく。

にじり口から入ると席は1帖台目半板入向切りで台目の下座床がつき、半帖分の板畳に踏み込むようになっている。老人が使いやすい水屋道庫もついて、狭いながら変化に富んだ美しい席である。
・・・官休庵では幅15.6cmで中板の半分にも足らないので炉を切ることができず、ただ室を幾分広くしてゆとりをつける役目をする。・・・。

一畳台目の茶室に実際に座る機会は余りないが、成城にある「旧猪股邸」の増築部分にある、一畳台目の席に座った感じではかなり狭いことは間違いない。
最近の茶室で道庫(洞庫と書くのかと思っていたが、道庫が正しいみたいだ?)のあるものは少ないが、昨年お邪魔した石井和紘氏の赤坂の「捨庵」http://www.ishiiarc.com/syuan/syuan.htmlは「道庫」のような水屋だった。金沢の「つば甚」の是庵は完全に洞庫だったhttp://home.h05.itscom.net/udf/topics/ocha/12.html。使い方に慣れれば確かに使いやすそうだ。
官休庵の外部写真は一体どのようなものが使われるのか?にじり口前の茶庭(露地)だろうか?
内部の写真は半中板に白磁の茶碗が置かれたところにでもなるのだろうか?写真を見るのが楽しみではある。
トップの平面図は岡田孝男氏の「茶室平面図集」から。かなり面白い平面構成だ。