hhstyle.com annexは鉄板仕上げか?

udf2005-03-31

今月の22日に書いた、安藤忠雄氏設計のhhstyle.con annex (http://d.hatena.ne.jp/udf/20050322)。明日がオープン(関係者のみ)で明後日から一般に公開されると、建物の前で見ていたらこの店舗の店長になると言う人が教えてくれた。いろいろ聞こうと思ったが、来客(上司?)のため聞きそこなった。
一番気になったのは構造が何かと言うこと。当初バリカーの外から見たところでは、RCに塗装ではないかと思っていたが、どうも違うようでもある。手で叩いてみると少し音が響くような感じがするので、RCではなく厚手の鉄板に塗装と言う可能性が大きい。基礎との取り合い部分のシールも通常のRCの打ち継ぎ部分に打つようにシールが打たれていない。見込み方向にポリサルファイド系らしきシールが打ってある。
鉄板で作った建築と言えば、丹下健三設計の代々木体育館(の屋根)と言うことになるが、最近(と言っても2年近く前になるが)見たところでは成城にある、梅沢建築構造研究所http://www.use-web.co.jp/ の建物http://www.use-web.co.jp/works/project/irony.htm(アイロニースペース)が印象的で、「鉄板」で作る建物も捨てがたいと思わせるには十分だった。
梅沢建築構造研究所は鉄板が構造体だが、代々木の体育館のように鉄板で屋根を葺いたものとしては、耐候性鋼板を生で使った「第五福竜丸展示館」http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/exhibit/exh0503/exh05037.html*1を忘れるわけにはいかない。ちょうど坂倉建築研究所が「夢の島体育館」*2を作ったときと同じ頃出来上がっていて、当時(30年ほど前)建築学会で「夢の島体育館」の見学会があり、早めに着いたのでこの「第五福竜丸展示館」を見ることが出来た。*3
hhstyle.com annexの話から随分それてしまったが、シャープなエッジを見ているとやはり鉄板かな・・・?まあ、建築雑誌が出れば分かることだが、鉄板かコンクリートかはっきりしないと言うのは、チット情けないかな。安藤忠雄氏=コンクリートと言う思い込みも災いしているかもしれない。間違いない、鉄板!(まあ、どっちでも良いが。)
4月3日追記
hhstyle.comのHPに正体が出ていたので引用しておく。

上質な住空間を求める人たちへ。
それは、新しい建築にチャレンジする建築家の意志への共鳴から始まりました。
hhtyle.com/casaはデザインのオリジナリティーを一貫して追求するhhstyle.comのベースコンセプトを継承し、高いプレステージを提供するshopです。
グランドフロアー ファーストフロアーには日本第1号店となるARMANI CASA (アルマーニ カーザ)、上層階にキッチン&バスで世界でも最高レベルにあるイタリア・Boffi(ボッフィー)を展開致します。
洗練された上質な空間を彩るインテリアアクセサリーも取り揃え、お待ちしております。

*1:設計:東京都財務局特殊建設部 / 杉建築設計事務所;1976年竣工

*2:http://www.sakakura.co.jp/japanese/associates/portfolio/list/1975-1979.htm

*3:暑い盛りで、当時の夢の島には全く「木」と言うものが無かったように思う。体育館の中にはメタンガスの検知装置がやたらにあった。そんな島を歩き回って仕事のストレスと過労(2週間ほど明け方まで図面を書く日がつづいていた)が重なっていたところに、炎天下歩き回ったことが引き金になったようで、体調を壊しそのまま今に引きずっている。