お茶cafe・sui

udf2004-09-01

渋谷駅地下にある日本茶をメインにしたcafe。以前はまったく個性の無いファーストフード的店舗で、よっぽどのことが無いと入らないお店だった。ある日突然リニューアルされて、「sui」となった。以前のお店はがら空きだったが、リニューアルした「sui」は満席で入れないこともある。デザインの力が発揮された例だろう。
大規模に成功した例としては、新宿の「SYUNKAN」が有名だが、これはその単一店舗版と言ったところか。仕上げやDETAILを見るとかなりローコストだと思うが、さすがに上手くまとめている。
仕事の帰りとか、軽い食事に良く使うことがある。suiの紹介URLは、かなりダサいがhttp://www.nre.co.jp/tenpo/16610-.htm
インテリアデザインは「日建スペースデザイン」、コンセプトをHPから引用しておく。http://www.nspacedesign.co.jp/ 代表は「旅はゲストルーム」の著者、浦一也氏。

JR東日本社内ベンチャーとして、「お茶カフェ」 が発案され事業化された。コンセプトは「ターゲットは 20代の女性」「渋谷駅の下という立地を活かしたカフェ」「短時間でもくつろげる空間」 としている。お茶からイメージするヴィヴィッドな黄緑色とゼブラウッドの木目を用い、シンプルモダンな空間構成をする事により、現代風な和を演出。大きめな椅子は、くつろげる時間を提供する。
渋谷の雑踏の中に、和風茶屋でもなく、純粋なカフェでもない、新しい「くつろぎ」の空間を創出した。

グラフィックデザインは川村貞知氏。ロゴマークなどを担当しているようだ。写真はお茶の成分や甘味などについて説明した、短冊形のカードを4枚並べたもので、他にインテリアのCGをカードにしたものなどもある。
川村貞知氏のHPでsuiを紹介したページ:http://sadatomo.com/sui.html
経歴の書き方ははチョット如何なものかと思うが・・・。
suiは「商店建築」の2004.06月号に紹介されている。

チェック図面・天井納まり

【s-project 】午前中に基本図面の調整を行い、午後、チェック用図面を届けた。
【辛い納まり】
午後から、ArtStyleMarketに傘立てを買いに。帰りに某大学跡地に出来た某区の施設に寄り、chez-matsuoでお茶。
この施設は某大手設計事務所の設計。いかにも大手設計事務所らしいデザイン。あまりあれこれ言う気は無いが、お茶をいただいた空間(特に天井)がチョット気になるDETAILだたので、一言。
仕上げは「リブ付ロックウール吸音板」。あまり大きくないスペースで、天井の一部が何箇所か上がり天井になっている。上がり天井で分断された、基準高さの天井部分にそれぞれ天井埋め込みユニットがセットされている。当然、その横に改め口が並ぶことになる。天井の高さが変わるところは、フラットの枠状の部分を作ってある・・・。
ここまで書くとだいたい想像できると思うが、リブ付のRB天井に、これだけのことをしてしまうと、リブ部分がまだらになってしまい、実に「うるさい」天井になってしまうことは、チョット設計の経験を積んでいればすぐに分かることなのだが・・・。
施工はどこのゼネコンか知らないが、施工図段階で充分修正できたであろうと思う。少なくとも、点検口の枠は小口タイプ、段差が変わるところもリブのピッチを考えFBで押さえてフラット部分は作らない、これだけでもかなりすっきり納まると思う。
基本的にはプランの段階で、空調機の置き場を捻出して天井埋め込みユニットを避けることだと思う。
他の部分のデザインも、大げさな身振りばかりが目立って、一見華やかだが如何なものか、と、思わざるを得なかった。
コストもかなりかかっているし、公共建築の設計が安易に大手の設計事務所に任されてしまうのは、かなり問題だと思わざるを得ない。
プランニングを含めて、アトリエ事務所でも充分出来る建築が、なぜか大手事務所に流れてしまうのは実に残念なこと。
経験的に言えば、構造・設備などの技術的なサポートチームさえ作れれば、超高層でも電算機センターでも複合的なホテルでも何でも出来るのが、設計だと思うが・・・。
大手設計事務所やゼネコンの設計部にも、気持ちの入った設計をする建築家は多いが、気持ちが空回りした設計も、かなり多く見られることも事実だと言わざるを得ない。
【m-project 】設備関係の図面を急がないと、現場が止まってしまうので、今夜はm-projectの設備調整。
【GYM】9月に入ったせいかかなり混んでいた。このところマッサージマシーンにはまっている。