都電青山アパート

udf2004-06-25

最近の超高層マンションブーム
都心の(周辺地域を含めて:どこまでが周辺か?)高層マンションの建設状況は、異常なものがあると思わざるを得ない。
人が住まうことはどのようなことなのか?少なくとも義務教育に該当する子供のいる家庭が住まいとするに超高層の建物が良いとはどう考えてもいえない。
厳しいチェックを受けないと遊び友達(すでにそのようなものは存在しないのかもしれないが)すら入ってこれない構造。経済性を重視するばかりに、ロの字型の平面で、陽のささないくらい廊下等々。
社会全体の状況が防御型の閉鎖的なものに変わっていることも、一つの原因だろうが、それを助長しているのも建物の構造、すなわち利益だけを追求するディベロッパーの姿勢が大きい。
それに迎合する建築家は何を考えているのか。
高層住宅、といってもたかだか18階程度だが、を設計した経験も含めて、嘆かわしい現状と言わざるを得ない。
以前渋谷の都電操車場にあった青山の集合住宅(写真)や代官山、表参道、清砂通りなどの同潤会の集合住宅を考えると、見るも無残なTOKYOになってしまったのではないだろうか。