建築金物:オーシマ-1:SPIN

udf2004-07-26

最近は余り建築家のデザインした建築金物が無いが、一時期(70年代初頭?)建築家のデザインした金物が大いに(?)出回った。イギリスで建築家AlanTyeがデザインしたMODORICがそのきっかけだったのだろうか。MODORICについては後日まとめてみよう。今日はオーシマ(以前は、オーシマ船舶艤装だったかな)のSPINについて。
オーシマは山下和正のデザインしたiNEXと言うシリーズものを出したが、デザイン的にはMODORICの影響を強く受けていた。とは言え丸みを帯びたデザインとアルミのフロスト仕上げは魅力的。現在でもチャンスが有れば使っている。iNEXもまた今度。その後KEELを出すのだが、それも後にして、SPIN。
SPINの特徴はボディとレバーが分離していて、いろいろ組み合わせが出来ること。それもレバーにネジが切ってあって、クルクルと回せば簡単にハズスこともツケルことも出来る点。もっとも一度付けてしまうとそれほど変えないものだが、変えられるという潜在能力はなんとなく楽しい。
レバー単体のデザインもユニークな形のものが9種類有る。色も9色あるので組み合わせをいろいろ楽しむことが出来る。欠点は値段が高いこと。我が家では「エイヤー」と、玄関を除くすべての内部ドアに採用したが、結構楽しんでいるのでコストパフォーマンスは悪くないのではないかと思う。そうそう、欠点がもうひとつあって、色の種類・使う場所の条件等によって、色が若干薄くなってしまう点。これは加工方法からくる弱点なのだろうか?加工方法はチェックしていないが、アルミの発色でも電解着色でもないので、多分塗装だとするとこれはやむおえないことか。
ちなみに、SPINのデザイナーは不明。カタログに、「Designed by MakotoKomatsu」とあるが、カタログのデザインなのか、SPINそのもののデザインなのか分からない。オーシマに聞けばよいのだが、聞いていない。
写真は、カタログから。BLACKで統一したTYPE・Z。