「書籍」日経アーキテクチャー8-23中国

udf2004-08-22

8月9日付けの日記でAERAに関連して「建外SOHO」のことを少し書いたが、日経アーキテクチャーで「建外SOHO」を中心にした中国の特集を行っている。
「新建築」の写真では、確か人が全然写っていなかったので、工事中(すでに完成している棟も有り少しずつ入居が始まっているようだったが)の東雲をイメージしたが、日経の写真には人が溢れている。この写真を見ているとやはり建築は人が決め手かと思ってしまう。建築は人が使うものなので当たり前と言えば当たり前だが。
20数年前は「建築学報」と言うのが中国の正式な建築雑誌だったと思う。そこにはレンガ造やRC造の労働者用の集合住宅などがパラパラと載っている程度だった。それを思うとこの間の中国の変化は異様な感じがする。
中国の現状をどう見るかは、いろいろ意見が分かれるところだろうが、建築的に「面白い」状況になっていることは間違いないのだろう。
特にザッハハディドの建築は実験的で注目に値すると思うが、実験される方はチョットきついのではないか。
建築の設計は、誰のために、何のためにあるのだろうと、思わず考えてしまう。
若い世代は、可能性を試しに今の中国に渡っても良いのかもしれないが、その状況が何なのかをしっかり見ることも必要なように思うのだが・・・。
それにしても中国のエネルギーはすさまじい感じがする(ジャーナリズムで見る限り)。持てる者と持たざる者の乖離も急激なのだろうから、新たな「革命」が起きないとも限らない。先日のアジアカップのように、政府の意図どおりに大衆は動かないものでもあるし。