建築家の版画展:ときの忘れもの

udf2005-01-10

外苑前に有るギャラリー「ときの忘れもの」での建築家の版画展。
建築家の版画を高い値段を付けて売ることについて、いろいろな批判があるところだが、アートとして鑑賞できるものが当然ある。
ル・コルビュジェの作品は典型的だと思うが、磯崎新氏の作品も以前から見ごたえのあるものが多い。
今回の作品も、石山修武氏のものを除くとなかなか良いのではないか、と言うより「好きな」スタイルの作品と言うことかもしれない。石山修武氏のものは昨年見ることが出来たが、もしそのものであれば余り好みのものではない。こればかりは「好み」の問題なので実際に見てみるしかない。
以下に、「ときの忘れもの」のHPから一部を引用しておく(少し加工)。トップの写真は「ときの忘れもの」のサイトから。ティーム・ディズニー・ビルディング。

■会期:1月11日(火)〜1月29日(土)
■営業時間:12:00〜19:00まで。日曜・月曜・祝日は休廊です。
■場所:東京都港区南青山3-3-3 青山Cube1階「ときの忘れもの」http://www.tokinowasuremono.com/tenrankai.html
■出品:ル・コルビュジェ安藤忠雄磯崎新石山修武マイケル・グレイヴス
■コメント:優れた建築家=優れた画家である、というのはルネッサンスの画家たちを想起すれば成るほどとうなづけることでしょうが、建築家を単なる技術者としてしか見ない日本ではなかなか理解されません。
古今の優れた建築家のなかには熱心に版画を制作したひとたちがいます。革命期フランスの建築家、ルドゥーは発注者のいない悲哀の中で自らの建築世界を版画によって永遠にとどめようとします。20世紀の巨匠、ル・コルビュジェは、精力的に世界各地に優れた建築を残しましたが、その画家的資質がゆえに、生涯絵筆を離すことはありませんでした。
自らの建築世界を語る表現として、現代においても版画やドローイングを制作することに強い情熱を燃やす一群の建築家がいます。
今回は、ときの忘れものが最も力を入れてご紹介してきた、ル・コルビュジェ安藤忠雄磯崎新石山修武マイケル・グレイヴスの5人の制作した版画作品を展示します。

改築された「ときの忘れもの」は建物のデザインも一見の価値があるのでは無いかと思うので、「ワタリウム」や「CIBONE」などを見ながらチョッと寄り道してみるのも良いかもしれない。
明治通りをそのまま進んで、橋本夕紀夫氏のデザインによる「雑草屋」http://www.din.or.jp/~hydesign/space/restaurant/zassouya-index.htmlで夕食も良いかもしれない(韓国料理は好みがあるので好きな人に限るが)。http://r.gnavi.co.jp/g126000/