椅子のデザイン展:埼玉県立近代美術館

udf2005-01-12

北浦和と言うとチョッとなじみの薄い場所かもしれないが、旧中仙道http://www5.big.or.jp/~ejiri/nakasen/ の街道筋に当たる古くから開けていた地域と言うことになるか。
県立近代美術館の建物が黒川紀章氏の設計であることは衆知の事実だが美術館としての評価は「知らない」。同じ設計者の名古屋市近代美術館に比べるとかなりコンパクトに作られている。
駅前の公園の一角にあり、チョッと暗い感じがするが落ち着いた静かな雰囲気の美術館だと思う。

椅子のデザイン−日本の〈座〉の誕生から未来へ−
■会期:2005年1月29日(土)〜3月27日(日)
休館日: 毎週月曜日(ただし3月21日は開館)、祝日の翌日(3月22日(火))
■会場:企画展示室(2階)
■観覧料: 一般700円(560円)、大高生560円(450円)※( )内は団体20名以上の料金
中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料です。

チョッと面白い展覧会構成になっていて、「企画部門」・「公募部門ー夢の椅子」・「コレクション部門」の3部構成になっている。
公募部門は例によって「県内のこども」からの物らしい。ここ何年か「地元の子供」がアートの枕詞のようになっているきらいがあるが果たしてそれは正しい選択か?確かに「大人」にない「何か」を持っているのだろうが・・・。何故「地元の子供」なのか?
まあ、「さいたま新都心」のパブリックアートの時もそうしたので、なんとも言えないところだが、親や知人が必ず見に来るとか、地域とのコラボレーションとかいろいろ有るのだろうが、「見ていて楽しい」かどうかは企画力しだいと言うことになるのだろうか。
やはり「企画部門」が一番面白そうな気がする。パンフレットの解説の一部を引用しておく。詳細は近代美術館のPHを参照。http://www.saitama-j.or.jp/~momas/

企画部門
■第1章:椅子のかたちはどのように生まれたか
プロローグ・座に宿る魂|椅子のある生活が始まった
■第2章:戦後のデザインと消費社会
モダンな低座|新素材のユートピアと大衆化
■第3章:機能から共生へ

それぞれのテーマに合った椅子、写真。絵画などが展示されているようだ。結構見ごたえのありそうな企画なのでチョッと遠いが見に行きたいところ。
椅子のコレクションもかなり有ったのではないかと思う。だいぶ前になるがやはり椅子の展覧会をかなり大規模に開催していたと思う。