銀座建築デザイン大学:葛西潔・アトリエ天工人/山下保博

建築士会のオープンカレッジを聴きに。「構造材料とその空間の可能性」と言うテーマで、標記の二人の建築家が話をした。二人とも非常に興味の有る建築家だったので楽しく話を聞くことが出来た。
山下氏http://www5a.biglobe.ne.jp/~tekuto/ の作品は日経アーキテクチャーの最新刊の表紙になっていたり話題の建築家。話の中心は「Skin-HouseProject」と言う、とにかく薄い構造体による住宅の話。今までにない「もの」を作ろうとするエネルギーはすさまじいものがあるが・・・。
会場のトリトンに向かう途中の電車の中で読んでいた、吉田鉄郎の本にあるエストベリィのストックホルム市庁舎についての言葉が改めて思い出された。

エストベリィほどのものが、新しい建築の息吹に気のつかぬはずはあるまい。しかし、彼は新しい建築は次の時代にゆずり、自分は多年、慣れてきた建築で、自信をもって、しかも、精魂をかたむけて市庁舎をやったのだ。だからこそ、永久に人を動かすと思われる建築がつくられたのだ。この建築を古いといって、けなす人も一部にあるようだが、新しいとか、古いとかいっても、時間の問題にすぎない。きょう新しいものも、あすはもう古くなっているであろう・・・。すこし古くてもいいから本格的な建築をやることが肝要なのだ。

マアこういった考え方が有効なのかどうかは分からないが、いろいろ考えるところは多い。
葛西氏http://sumai.nikkei.co.jp/style/frontier/08.cfmは「木の箱」シリーズで知られているが、「ロクタ紙」使った和室で知った。