udf2005-05-20

[建築][ギャラリー]佐々木睦朗展
ギャラリー間での展覧会。構造家の展覧会は珍しいかもしれない。
■2005 年6月1日(水)〜7月30日(土)
■11:00-18:00(金曜日は19:00まで)
休館日:日曜・月曜・祝日 入場無料
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex050601/index.htm
建築家と構造家のコラボレーションは、「丹下健三と坪井善勝による代々木体育館」(故人は敬称を付けていません)が有名だが、優秀な構造家無しに感動を呼べる建物を作ることは難しい(規模や構造形式にもよるのだろうが)。
優秀な構造家がひしめく中、今何故「佐々木睦朗」氏なのかということはよく分からないが、マア妥当な線なのだろうか。誰であれ、構造の重要性を広く知らしめられれば、それで十分なのではないかと思うが・・・。不満のある人はいるだろうが。
もともと地震国の日本では、明治の昔から構造家の存在は大きなものがあるが、どちらかというと地震で建物が倒れないようにする、と言うのが構造設計者の仕事だった。しかしながら、最近(でもないが)は個性的な建築を作るために、構造家の創造力が求められている。
昔、丹下健三が、「構造好きの建築家とデザイン好きの構造家が組んで仕事をするのが良い。」とどこかで書いていたような気がするが、まさしくその通りだと思う。
計算はコンピューターに任せて、創造(+想像)力豊かな構造家が沢山生まれることが、それに刺激されて優秀な建築家が生まれることにも繋がる。
以前、一人の建築家をコーディネーターにして、建築家の連続講演会を企画すると言うイベントが、何年間か続いたがその中で、構造家の木村俊彦氏(構造事務所は解散)が3人か4人の構造家を選んで講演会を行ったことがあるが、確か
■「SDG渡辺邦夫氏)」(東京国際フーラム*1他)http://www2r.biglobe.ne.jp/~sdg/index.htm
■「金箱構造設計事務所(金箱温春氏)」(京都駅ビル他)http://www.kanebako-se.co.jp/ それに今回の
佐々木睦氏(マルチメディア工房http://www.kaguraoka.info/report/man/man9.html・仙台メディアテークhttp://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1997VA/japanese/virtual/05.html 他)だったのではないかと思う。やはりその道の第一人者の話は面白いものだったように記憶している。
他にも沢山の注目すべき構造家が存在する。昨年事務所のオープンハウスで結構凄いなあと思ったのが、
■「梅沢建築構造研究所http://www.use-web.co.jp/(IRONY SPACE他 http://www.use-web.co.jp/project/irony.htm)他にも、
今川憲英http://www.tis-partners.co.jp/ 、このところジャーナリズム露出度抜群の■池田昌弘氏等々枚挙にいとまがない。

*1:構造設計者はSDGとして広く知られているところだが、佐々木睦朗氏など5社の共同設計となっているらしい?