「DESIGN HOUSE AWA」展

udf2005-06-05

西麻布の「le bain」に併設された「Gallery MITATE」での、 故粟辻博*1のテキスタイルを使った日傘の展覧会。
■「DESIGN HOUSE AWA」展 http://www.le-bain.com/mitate/gallery.html
6/7(火)〜6/19日(日) 11:00〜19:00(最終日17:00まで) 月曜定休 入場無料
DMの案内文を引用しておく。

粟辻博さんがデザインされた「あの斬新な色と模様の日傘をさして歩いてみたい」その願いが、お亡くなりになられて10年目の夏に実現することになりました。奥様である早重さんの手で、残り少なくなった大切な布から選ばれ、20本の傘が生まれます。皆様にも是非ご覧いただきたくご案内申します。
    山田節子*2

夫人の早重氏は良く知られたデザイナーでもあり人形作家でもある*3
「粟辻博」といえば、最初に目にしたのは、「都市住宅」に載った粟辻邸だった。設計は東孝光氏で角地に立つコンクリートの塊と言った印象。内部はより印象的で、アイランド型のシンクから伸びる白いテーブル、先端は大きな円形になっている。空中に浮かんだリビングも不思議な感じだった。トップの写真は「都市住宅7206住宅第2集」のもの。子供スペースで遊んでいるのが、現在の「粟辻デザイン」の美早氏か麻喜氏だと思う。二世デザイナーと言うことになるか。二世デザイナーで余り「優秀」なデザイナーを見たことないが、一代前の「INAX」の紙袋のデザインなど「好き」になれるデザインをする。パッケージデザインなどは、ウームといった感じだが。
昨年、偶然「粟辻邸*4」の前を通りかかったが、「都市住宅」の写真と違うのは、周辺の樹木が成長したことと、外壁が少し汚れていることぐらいか。勿論中を見せてもらった訳ではないので、外観だけの印象だが。
「粟辻デザイン」http://www.japandesign.ne.jp/HTM/DCG/CURATOR/awatsuji/index.htmlは以前のとおり原宿の裏通りにあるようだが?これも東孝光氏の設計ではなかったかと思うが、どうだったか?
「粟辻邸」が出来た頃は、「住宅建築」の黄金時代だったのではないだろうか。故宮脇壇氏、山下和正氏それに東孝光氏もまだ「切れ」が有った*5

*1:http://boo-hoo-woo.com/designer/awatsuji_h.html
茶杓http://www.wanogakkou.com/0ba/07_awatuji.html :他の人の作品も面白いTOPに行くとindex有り。

*2:百貨店「松屋」のシンクタンクである東京生活研究所のディレクターとして、生活や食品フロア、催事企画のディレクションを手がけるほか、新業態店舗の企画や商品開発などにも携わる。「MITATE、ギャラリーMITATE、ギャラリー ル・べイン」のディレクションも担当。http://allabout.co.jp/Ad/203405/1/product/203405.htm

*3:チョッとニキドサンファル風http://www.kirin.co.jp/active/art/kpo/art/exhibitions/text/1996.html#b_048

*4:CONFORT2003年10月号No.69に載っているみたいだが?

*5:長女と一緒に「東環境・建築研究所」を作ってからはあまり好きな作品は無い・・・。あまり無理して子供に同じ道を歩かせることは無いのではないか。日本の伝統××ではあるまいし、世襲制なんてまず上手くいかない。「谷口親子」は例外でめったに無いこと。