9坪ハウス

udf2005-06-24

コムデザイン」の「9坪ハウス」のオープンハウスが、「辻堂」であったので見学。設計は阿部仁史氏。トップの写真の中央の窓に見えるのが本人*1だが、ほとんど見えないかもしれない。
外観は3階建だが内部は、「吹き抜け+ロフト*2」になっている。建築概要の詳細は⇒http://www.9tubohouse.com/report/ha002-001-001/index.html。この空間を特徴づけている一つの要素は、2階の「井桁の梁」のようだ。仕上がった様子は木の「合せ梁」といった感じに見えるが、レポート(http://www.9tubohouse.com/report/ha002-001-001/report_01.html)の写真を見ると鉄骨になっている。やはり木では仕口が持たないのかもしれない。それにしても「井桁」の「必然性」はないような気もするが、開口や壁の位置からすると、分からないでもない。「合せ梁」の上下はそれぞれ照明のスペースとして使われている。上端には「リネストラランhttp://www.mariot-club.com/word/rinesu.htm」が合計12本(?多分150Wなので全部点けたら暖房器具になる、かどうかは分からないが、姿は「蛍光灯」でも中身は「白熱球」だし・・・。)。下端には「ライティングダクト」、吹き抜けの空間に照明器具は他に薄型の面白い「ブラケット」が一つあるだけ。「リネストラ」がアッパーライトになっているので、十分と行かないまでも、それなりに照度は取れそうだ。
内装は良く覚えていないが、壁は「月桃http://www.kishimoto-osaka.co.jp/5contents/getou/index.html*3」。天井もどうやら同じようだ。床はフローリング(バーチ系???)だが、床暖房があるかは聞き漏らした。
吹き抜けに、梁型のようなものが出ているのだが、その天端も紙が張ってあり、そのままロフトの床に入り込んでくるので、ロフトの床が面白い納まりになっている。
エアコンは造りつけの縦格子に隠されている。格子の寸法は見付で15mmピッチの「小間返し」。手をかざしてみたところでは、それなりに冷気が出ている・・・。
サッシはシルバーでRC用らしいく、コスト的には割高になっているようだ。寸法一杯の枠下地を木で作り、ビスで留めているらしい(一応すべて「らしい」と言うことで:「らしい」は「正確」らしい・・・!!!)
外壁はガルバリゥムのスパンドレルで白色塗装。メーカーは「アサヒ金属」と言うところらしいが、これはホームページがないみたいなので、実際のところは分からない。真っ白で綺麗な外壁だ。開口部周りの外部側納まりにはかなり気を使っていて枠・水切りなどかなり芸が細かい、ただやや出が小さく「鼻ダレ」が付く可能性はある。ただし外壁は「ハイドロテクト」的な対策がしてあるらしい*4
基礎との取り合いを見ると、外壁は通気層を取ってあるように見えるが、棟や軒に空気が抜ける開口が見当たらない。胴縁を浮かして空気層は取ってあるらしいが、上に抜ける開口は取ってないようだ*5。シャープに見せるには、多少性能を犠牲にすることもあるだろうが、クライアントの了解が取れていれば問題ないのだろう・・・。
これ以上書くと、次のオープンハウスが見れなくなってもいけないのでこれくらいにして、夜も更けたしお仕舞いにしよう。阿部氏から直接お話をお聞きする機会があったが、やはり人当たりが良く親切に答えてくれたが、施工会社にとってはチト怖そうな印象がありそうな気もしないではないが、結構優しそうな気もする!?!
DETAILについて少し。網戸のレールは一般的な「Vレール」だったが、キッチンの前の開口部は、タイルを凹形に切ってレールの端部を納めてあった。タイルが凹形に切れるとは知らなかった!

*1:今回は外部写真についての「注意」が特になかったので、外部写真だけ載せさせてもらった。内部については、プライバシーの問題があり、「プレス関係者」のみ撮影できると言うことだった。勿論、購入希望者(必ずしも購入するわけではないことはこの際問題にしない)は撮影可。

*2:梯子が固定してあったので、普通は3階建てになってしまうと思うが、どう確認の検査を通したかは不明。

*3:このメーカのものかは全く分からない、ただ「月桃紙」の素性についての説明として。

*4:「ハイドロテクトhttp://www.e-seikatsutoto.com/tilehouse/hydrotect/hydrotect_gijutu/hy_04.htm」であるかは不明。

*5:下から見ているので良く見えない部分も有るが、どうもそうらしい。