[建築] 都市から郊外へ−1930年代の東京

udf2012-03-01


世田谷文学館での「1930年代」の東京に関する展覧会。1930年代と言えば昭和の初期、1933年にはドイツでヒットラーが政権を取り、1937年には日中戦争が起きている。大正デモクラシーも翳りを見せ、軍国化が進み、第二次世界大戦へと進む余り良い時代ではないかもしれない。一方で関東大震災(1923年(大正12年)9月1日)が起こり、その後の復興が進んでいた時でもあった。そんな1930年代の東京を、文化の分野から「郊外」という視点で見直そうと言う展覧会と言うことになるだろうか。
展覧会のチラシによれば、「文学」、「絵画/彫刻」、「写真」、「版画」、「映画」、「音楽」、「住宅」、「広告」と言う分野に分かれている。文学は「少年探偵団」、写真は「桑原甲子雄」、映画では東宝の前身P.C.Lが世田谷に設立されている(小学生のころ東宝撮影所のプールを外から見ることができ、戦闘機の海上での戦闘シーンの撮影を見たことがあった)。音楽は東京の生まれならだれでも知っている「東京音頭」、住宅は「同潤会駒沢分譲住宅」のリーフレットが出展されている(同潤会が駒沢に分譲地を売りに出していることは知らなかった)。
■会場:世田谷文学館 
■会期:2012 年2月11日(土・祝)〜4月8日(日)
■時間:10:00〜18:00 入場は17:30まで (月曜定休)
■入場料:一般700円