SCAImeetsCLASKA

udf2004-08-20

SCAIはかなり有名なギャラリーなので説明はいらないかもしれないが、簡単に確認しておこう。
SCAIは白石コンテンポラリーアートの頭文字、一般的には「BATHHOUSE」と言われているようだが、ギャラリーがもともと銭湯だったことに由来していて、空間が大きく気持ちの良いギャラリー。
白石氏は昔、表参道の仮設(と言っても建築は仮設には見えなかったが)の東高現代美術館の副館長だったと聞いている。現在「隈研吾建築都市設計事務所」設計の「ONE表参道」(246との交差点近くにある、木製の縦ルーバーがファサードを覆っているブランドビル。その前には本邦初?のオープンcafeがあったところ)が建っている場所。
この東高現代美術館は建築関係の展示もしていて、確かリチャードロジャースの展覧会がありそれを見に行った記憶がある。いつごろだったのだろう。多分、ロジャースが「歌舞伎町プロジェクト林原第5ビル」(http://www1.linkclub.or.jp/~ida-10/tokyo3.html)をやっている時だと思うが、記憶がはっきりしない。歌舞伎町のビルが1993年でSCAIのオープンが1993年だから、多分その頃なのだろう。
10年前?もっと昔のような気がする。東高現代美術館の手元の写真は、INAXレポートのもので、ちょうど「ディテール再考」と言うシリーズを連載している時のもの。「ヴォーリーズ」の回なのでそれをたどっていけばいつか分かるが、今は時間が無い。
SCAIのURLは、http://www.scaithebathhouse.com/

今回は、CLASKAで出張展覧会?CLASKAはこれも、ホテルのリノベーションで話題になっていたので良く知られている。リノベーションの過程を追ったTV番組もあったので見た人も多いと思う。企画元は、今や大手か、と思われる、「都市デザインシステム」。集合住宅だけではなく、ホテルなどにも手を伸ばし始めている。主要な部分のデザインは、インテンショナリズの鄭秀和氏(原宿の花見月etc・家電などのプロダクツ)。その2階にギャラリーがある。ローコストのリノベーションなので、内装はほとんど元のまま。特に厨房の後の部分は、タイルが一部残っていたり、床の水勾配がそのままだったり、かなり「ヘン!」なギャラリーだが、この床の傾いた部屋は面白い。1階はcafeと「犬の美容院」。
今年の5月に東京建築士会目黒支部の見学会で、話題のスイートまで見ることが出来たが、なかなか良く出来ている。
ホテルCLASKAのURLはhttp://www.claska.com/
今回のDMにある案内を引用しておく。

下町・谷中のギャラリーSCAI THE BATHHOUSEが目黒通りのホテルクラスカに9日間だけのギャラリーを出現させます。ジュリアン・オビー、イーブル、斎木克裕などパワーラインナップな新作を中心に、ヴォンザイファー、名和晃平、神谷徹、奥原しんこなど、フレッシュな顔ぶれも登場。ゆったりとした232㎡の空間に展開される旬のアートにぜひアクセスしてください。

会期は8月27日〜9月4日、12:00〜20:00(初日は15:00オープン)
SCAIは遠いいのでなかなか行けないが、CLASKA学芸大学駅から歩いて10分ぐらいなので、自転車ででも行って見ようかと思う。時間があれば、家具のショップが沢山あるのでそれをぶらぶら見てみるのも良いかもしれない。