北井一夫「時代と写真のカタチ展」

udf2004-10-19

銀座の端の新橋に近い、「G8」と「GuardianGarden」http://www.recruit.co.jp/GG/での写真の展覧会。写真の展覧会は比較的珍しいのではないかと思う。会場・会期は以下の通り(G8HPより)
■会 場
第1会場 ガーディアン・ガーデン
東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビルB1F
第2会場
クリエイションギャラリーG8
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
■会 期
2004年11月1日(月)〜11月26日(金)
11:00A.M.〜7:00P.M.(水曜日は8:30P.M.まで)
土・日・祝日休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンとクリエイションギャラリーG8では、11月1日(月)からタイムトンネルシリーズVol.20 北井一夫「時代と写真のカタチ」展を開催いたします。このシリーズは、第一線で活躍している写真家、クリエイターの若き日にスポットをあてる展覧会です。20回目を迎える今回は、写真家・北井一夫氏をご紹介します。
北井一夫氏は、成田空港建設反対闘争を繰り広げる農民たちの生活を撮影した『三里塚』、第1回木村伊兵衛賞を受賞した日本の農村の暮らしぶりに迫った「村へ」などで知られるドキュメンタリー写真家です。近年では、中国の写真家を日本に紹介したり、自らも北京を撮影して写真集を発表するなど内外で精力的に活動しています。本展では、そういった代表作の狭間にある知られざる作品や未発表作品なども含め、北井氏の全貌に迫ります。また古くは1970年代前半のヴィンテージプリントも展示し、モノクロの美しさにこだわるオリジナルプリントの変遷をお楽しみいただきます。

http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2004/gg_0411.html
1960,70年代をもう一度考えてみよう、と言う風潮が少し有るような気がするが・・・。
チラシにある北井氏のコメントを引用しておく。

まだ若い頃に撮影した写真のベタ焼きと撮影当時に引き伸ばした古ぼけて黄ばんだ印画紙を見て、見返してみればすでに四〇年が過ぎている。いろんな物を見て多くの人に会い、こんなに沢山の写真をよく撮ったものだと思う。
写真を撮ろうとはじめて写真機を持って外へ出た時の事を今でもよくおぼえている。写真を撮る間に二〇歳という暗い苛立ちが霧散して、それまでただ見ていただけの物たちがまったく違う個性的な物に見えてくる面白さに、その一日ですっかり写真のとりこになっていた。

そんな劇的な一日が誰にでも有ると言うわけではないのだろうが、誰しも人生の岐路に立ったらしき、ある一瞬の記憶と言うものがあるものなのかもしれない。勿論それは、「後から考えてみれば」と言うことではあるが。