もうひとりの山名文夫

udf2004-11-20

銀座グラフィックギャラリー(ggg)での、山名文夫の展覧会。
■会期:2004年12月1日(水)−22日(水)日曜・祝日休館
11:00−19:00(土曜日は18:00まで)/入場無料
■会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
同時期に歩いて30秒の場所にある「HOUSE OF SHISEIDOU」でもうひとつの「山名文夫」展を開催中。
11月03日付ダイアリー参照http://d.hatena.ne.jp/udf/edit?date=20041103
トップの写真はDM。その解説を引用しておく。

山名文夫の足跡は、つねに資生堂という企業と一対のものものとして語られてきましたが、それだけで山名文夫の全貌が描けるわけでもありません。
雑誌『女性』『苦楽』などのプラトン社での活動、対外宣伝誌『NIPPON』*1のエディトリアル・デザイン、日宣美で発揮されたリーダーシップなど、本展では資生堂以外での活動に焦点をあて、もうひとつの山名文夫像を紹介します。

DMの解説は、HPでの解説のダイジェストのようなものなので、「ggg」のHPで詳細を見るのが良いかも。http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/gnext/gnext.html
対外宣伝誌『NIPPON』を見ると、やはりソ連のグラフ誌「USSR under Construction」の影響がたしかにここにもかなり見ることが出来る(すでに周知の事実ではあるが)。
平凡社ライブラリー 「戦争のグラフィズム―『FRONT』を創った人々」参照
戦争のグラフィズム―『FRONT』を創った人々 (平凡社ライブラリー)
USSR under Construction」については、以下のHPから引用。
http://www.taguchifineart.com/pmatters/rusagbody2.html

E. リシツキー「建設中のソビエト連邦」誌
1937年第1号
「建設中のソビエト連邦」誌は、ソビエト政府が自国の発展の様子を内外に宣伝するために発行したグラフ誌です。当時の有能な写真家・デザイナーを動員し、英語、仏語、独語版も制作されました。リシツキーは妻のソフィーと共に、数多くの号をデザインしています。この号は軍隊の特集号で、大胆なレイアウトは後に日本政府が戦時中に制作した「フロント」誌に大きな影響を与えました。

http://www.musabi.ac.jp/library/muse/tenrankai/kikaku/2002/lissitzky/lisworks/1937l_USSRinConst_04.html
武蔵野美術大学の寺山祐策教授の文章を参照http://www.musabi.ac.jp/library/muse/tenrankai/kikaku/2002/lissitzky/terayama/biotext05.html
結局、興味のある「リシツキー」関連に流れてしまう。このところ仕事に追われて、資料類がかなり分散してしまって、何か書こうとするとやたらに時間がかかってしまうが、これがまた仕事に終われる遠因にもなっているかもしれない。
とにかく、銀座の裏に回れば一度に山名文夫の展覧会を2つ見ることが出来るので、是非時間を見つけて行って見たいものだが・・・。