和田誠のグラフィックデザイン

udf2005-04-20

gggの次回の展覧会。グラフィックデザイナー和田誠http://www.dnp.co.jp/gallery/artist/wada/wada.html の展覧会だが、イラストレーター的な印象が強い、本人いわくグラフィックデザイナー。そんなに厳密に職業を分ける必要は無いはずなのに、ますます「専門化」が進んでしまって面白くないような気もする。
建築にしても「物をつくる」と言う基本を忘れずに、いろいろなことをして見ないとろくなことにはならない。最も「物をつくる」ことに傾きすぎて、「デザイン」や「論理」がおろそかになってもまずい。バランスが難しいところ・・・。

■会期: 2005年5月9日(月)−5月30日(月)
11:00−19:00(土曜日は18:00まで) 日曜・祝日は休館
■会場: ギンザ・グラフィック・ギャラリー 入場無料
中央区銀座7−7−2 DNP銀座ビル tel.03-3571-5206
■ギャラリートーク
出演: 和田誠+小島良平
日時: 2005年5月20日(金)18:30−20:00

http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/gnext/gnext.html
トップの写真はgggのDM。そこに和田誠氏の案内文が載っている。「仕事の分化」、「ものつくり」についての面白い文章だと思うので、引用しておく(前記サイトにも載っているが)。

 ぼくはイラストレーターでありグラフィックデザイナーです。ときどきエッセイを書き、たまにアニメーションを作り、映画を監督し、作詞作曲をすることもありますが、そしてどの仕事も好きですが、本業はグラフィックデザイナーだと思っています。
 昔はイラストレーターがデザインをすることなんか当たり前のことでした。いつのまにか分業化してしまった、そのことの方が不思議です。
 装丁やポスターのイラストレーションを依頼され、「デザインは?」ときくと「誰かに頼みます」という答なので「ぼくじゃいけませんか」と言ったら「デザインもできるんですか」と驚かれてむっとすることがあります。別にむっとしなくてもいいけれど、そのくらいデザインをすることが好きなんです。
 ぼくは毎日のように写植を切り貼りし、定規とコンパスとロットリングで版下を作っています。デジタル時代ではありますが、そんなアナログ人間の仕事も見ていただきたい、という気持でこの展覧会を準備しました。
         和田誠