イサム・ノグチ展

udf2005-08-16

チョット先の話だが、東京都現代美術館で行われる展覧会。今何故「イサム・ノグチ」かといえば、札幌の「モエレ沼公園http://www.sapporo-park.or.jp/moere/」が「グランドオープン」したからと言うことのなるのだろう。先月、NHK新日曜美術館で広島との関係でイサム・ノグチが取り上げられていたが、その時「モエレ沼公園」も紹介されていた。
イサム・ノグチは日本では結構人気があり、展覧会も良く行われている。なんといっても「あかりhttp://www.garageland.jp/garageland/isamu.html」シリーズがイサム・ノグチを身近なものにしているのだろう。我が家でも結婚以来30年間、居間には「あかり」が灯りつづけている。
ISAMU NOGUCHI RETROSPECTIVE 1992」と言う比較的規模の大きい展覧会が、東京国立近代美術館で開かれている。その後、「ワタリウム」で「PLAY MOUNTAIN ISAMU NOGUCHI+LOUIS KAHNhttp://www.watarium.co.jp/exhibition/9605_isamukahn.html
と言う展覧会が開かれている(1996年5月〜9月)。これはルイス・カーンの協力を得て計画を進めた、ニューヨークの「リバーサイド・ドライブ・パーク・プレイグラウンド」に関する展覧会で、「モエレ沼公園」の計画を引き受ける上で、何らかの影響を及ぼしたことは間違いの無いところだろう。このニューヨークの計画はいろいろな事情から実現しなかった。
もともとイサム・ノグチは彫刻家であるが、庭園もいくつもデザインしているhttp://www.consolstile.com/noguchi/locations/。有名なところでは、パリのユネスコ本部の庭園、チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園、IBM本部の庭園などがあるようだ。
最近では、2004年9月・10月に銀座のメゾンエルメス 8階フォーラムで、主に旅するイサム・ノグチを紹介する「イサム・ノグチランドスケープへの旅」と言う面白い展覧会が行われたhttp://fr-dr.com/paris/archives/2004/09/23104929.php 。この3つの展覧会は見に行ったが、他にもいろいろあったようだ。

トップの写真は、「ワタリウム」の展覧会にあわせて作られたカタログから。この「最終全体配置図」から、屋内体育館・屋内プールなどが消えているが、ほかはほぼ忠実に実現しているように見える。最終的に出来上がった配置図は、「モエレ沼公園」のサイトで見ることが出来る。
モエレ沼公園」に行ったのは、5年ほど前だったろうか、札幌から地下鉄で「環状通東駅」からタクシーに乗り、「やっと着いた」と言う感じの場所だった。陽もかなり傾いていたが、「プレイマウンテン」に登ると、心地よい風が吹いていて本当に気持ちが晴れ晴れとしたことを思い出す。

イサム・ノグチ展 彫刻から空間デザインへ〜その無限の創造力
■会場 東京都現代美術館
■会期 2005年9月16日〜11月27日(詳細はhttp://www.ntv.co.jp/isamu/# で確認してください。)