ワタリゥム美術館:エンプティ・ガーデン2展

udf2004-09-17

あと1週間で終わる展覧会だが、時間があればいってみたいと思っている。エンプティ・ガーデン1展も行けなかったのは、どうも会期が長いので「そのうち行こう」と思っていて行きそこなうと言う、よくあるパターン。
ワタリゥム美術館のHPの最初の企画案内の写真が綺麗だったので、その画像を使わせてもらったが、やはり小さ過ぎてよく分からない。ワタリゥム美術館のHPを見るに限る。http://www.watarium.co.jp
その中で、鈴木博之氏の講演に関するコメントが良かったので引用しておく(講演会はすでに終了している)。

どれほどファッショナブルな街であろうとも、街には生きている哀しみのようなものがある。
それのない、まっさらのピカピカの街は、歩きたいとは思わない。
ふかい悲しみを持った街の息吹に身を晒しながら歩くことが好きなのだ。

「哀しみ」なのかどうかは分からないが、いつも思うことだが、街には積み重ねられた時の流れみたいなものが無いと、どこか魅力に欠けるような気がする。住宅街であろうと、都会の中心であろうとそれは同じ。
初めて歩く街が、そんな「時間の蓄積」を感じさせてくれるものだと、楽しく歩くことが出来る。もっとも、仕事柄新しく出来た「街」は出来るだけ見に行くようにしている。でもやはり新しく出来た街には、どこか「胡散臭さ」を感じてしまう。それは「人」が作り上げたものではなく、企業が企業のために作った「街」だからなのだろうと思うのだが・・・。