ベルギー象徴派展

udf2005-04-17

谷東Bunkamura「ザ・ミュージアム」での展覧会。http://www.bunkamura.co.jp/museum/belgiumindex.html
「象徴派」と言うと「ラファエロ前派」がなんと言っても魅力的だが、世紀末のヨーロッパ全体の雰囲気なのだろう。
19世紀末は、それまでの「家内制手工業」的生産体制から、「工場制機械工業」的なものに変わり、それまでの時代の文化が一種厭世的退廃文化へと一瞬変質する時代だった、というのが定説だと思うが。
やはりそのような一瞬の輝きは魅力がある。最も余り前向きな姿勢は見えないし、どこか逃避的な雰囲気は拭い去れないが。
トップの写真は、フェリシア・ロップスという作家の「娼婦政治家」。完全な風刺画だが、やけに耽美的で綺麗なところが象徴派ならではか。風刺画は結構楽しいものがあるが、やはり「ドーミエ」のものが一番印象的。とは言えネットに画像がほとんど見つからない。「革命的」・「反権力的」なところが避けられる原因かもしれない。
http://www.si.umich.edu/Art_History/demoarea/htdocs/browser/Artist/Artist__D/DAUMIER__HONORE_VICTORIN_Honor__Victorin_Daumier/
http://www.metmuseum.org/toah/images/hb/hb_20.60.5.jpg
http://www.albrightknox.org/pastexh/images/Daumier.jpg
ドーミエの画像を探すので時間がなくなってしまった。この展覧会では、オーソドックスだが「クノップフ」の作品を見たいので、時間を作っていってみよう。