和楽

udf2004-08-21

「和楽」(http://www.fujisan.co.jp/Product/5834/) 9月号が最近知り合いから送られてきた。書店ではたまに手に取ることもあったが購入したことは無かった。名前の通り「和」を「楽しむ」雑誌と言うことになるのだろう。「和」なら何でもあり的な感じがしないでもない。
今回はたまたま興味がある記事があった。
伊藤若冲(関連URL・http://park5.wakwak.com/~birdy/jakuchu/index2.html) このところ、伊藤若冲の人気はかなりなものがある。この記事では、京都国立博物館で開催された「没後200年」記念展を契機にとなっているが、すでにその素地はあったようにも思う。
この展覧会は、出張の帰りの新幹線を遅らせて見てきたが、京都の展覧会をそうそう全国の人たちが見に行けるわけでもない。実際に伊藤若冲の作品を最初に印象深く見たのは、切手だった。(http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/1998/1006/index.html)京都の展覧会はローカルでも切手は全国版なので、こちらの方が契機としては大きいような気がする。京都の展覧会が2000年で切手の発行が1998年と言うこともあるし。まあ、どちらでも良いことだが、郵政の技芸官は廊下でよく見かけたと言うひいき目もあるか。
この記事は、若冲のコレクターで紹介者でもある、プライスさんというアメリカ人の紹介が軸になっているが、フランク・ロイド・ライト設計の「プライスタワー」のオーナーの息子で、若冲の作品に引き合わせたのが、ライトだったと言うのも興味を引いた。
綺麗さび十二ケ月・遠州 遠州流の前家元と現家元が連載記事を書いているとは知らなかったので、チョットびっくりした。今回は「庭」であった。遠州と庭は切り離せない関係があり、書き始めるといろいろ調べたくなるので、今回は何も書かないが、やはり弧篷庵は取り上げられている。珍しいのは、飯田橋の新しい家元の茶室がある成趣庵の庭の写真が大きく載っていること。成趣庵の写真は稲越功一となっている。(遠州流HP・http://www.enshuryu.com
中村好文氏の台所 台所特集の一部に、先日汐留に展示されていた台所が載っている。実際に使われている状態なので、展覧会場で見たときほど鮮烈ではないが、彼の作風からするとこの方が特徴が良く分かるのかもしれない。とは言えやはり実際に見ないと、質感や色が良く分からないし、引き出しなどの動き具合も写真では、当然理解できない。
興味のある人は事務所にお邪魔すると良いかもしれない。勿論見せてもらえるかどうかはまったく分からないが。(松下電工のインタビュー・http://www.sumu2.com/key_person